Roads to Linux - Linuxのインストール

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■準備

さて、Linuxのインストールを行うわけですが、まずはHDDをすっからかんにしなければなりません。

FDを1枚用意して、メインマシンのWindows95上でDOSプロンプトを開き、FORMAT A: /Sを行って起動ディスクを作成し、ここにFDISK.EXEをコピーします。

この起動ディスクで対象マシンを起動し、FDISK.EXEで全てのパーティションを解放します。

インストールに使用するLinuxのCDを用意します。ここでは書籍「RunRunLinux」付属のSlackware96(v3.1.0)を使用する事にしました。ただし、インストール後、カーネル等のバージョンアップは行うものとします。

用意したCDから、メインマシン上でBOOT DISK(AHA-2x4x.s)とROOT DISK(Color.gz)を作成します。FDの1枚は上で使用した起動ディスクを再利用してしまいます。

■パーティションの作成

対象マシンを、上で作成したBOOT DISKとROOT DISKで起動し、rootでログイン。fdiskを使用してパーティションを作成します。ここでは3台のドライブを、

/dev/hda( 504MB) ... 1:Swap( 32MB)
  ... 2:/ (472MB)
/dev/hdb( 504MB) ... *:/home
/dev/sda(1035MB) ... *:/usr

のように分割する事にしました。

■setupの開始

setupを開始します。DISK SETは、

A loadlin  
  getty getty_ps 2.0.7e
  aoutlibs  
  comms  
  cpio  
  keytbls  
  zoneinfo  
AP ispell  
  manpgs  
  diff  
  sudo  
  jpeg  
  bc  
  gp9600  
  quota  
  texiunfo  
  zsh  
D c  
  lexyacc  
  gdb  
  m4 GNU m4 1.4
  man  
  ncurses  
  rcs  
  svgalib  
  strace  
  terminfo  
K 2.0.0  
N apache  
  procmail  
  ppp  
  mailx  
  tcpip  
  bind  
  rdist  
  lynx  
  uucp Taylor UUCP 1.06.1 with HDB && Taylor configs
  metamail  
  inn  
  netpipes  
X x312svga  
  oldlibs  
  x312doc  
  fvwmicns  
  x312ubin  
  x312man  
  x312xtra  
  x312f75  
  fnt100  
  fntbig  
  x312fcyr  
  x312fscl  
  xlock  
XAP arena  
  libgr  
  seyon  
  gnuplot  
  xv  
  gchess  
  xfm  
  xfileman  
  ghstview Ghostview 1.5
  xgames  
  xfract  
  xpaint  
  xspread  
  xxgdb xxgdb-1.12
XD x312slib  
Y bsdgames  
  sasteroid  
  tetris  
  lizards  

を選択する事にしました。カーネルイメージはBOOT DISKのものを使用し、モデムはここでは設定しません。また、細かいネットワーク設定も後回しにしました。起動用FDは念のため作っておく事にします。

■JEのインストール

セットアップが終わったら、すかさずJEをインストールします。パッケージはルールを使用して、

MULE Mule 2.3
TEMACS  
JX11  
IMSERVER  
CANNA Canna 3.2pl2
SKK  
PTEX  
GS  
NET  
MH  
mu2els1  
mu2els2  
mu2els3  
jfaq  
ttkbin tk11 4.0 & Tcl 7.4
ttkdemo  
ttkprog  
ttkman  
jbase lha, nkf, more, gawk, grep
pcurses  
dic  
jman  
jelvis  
less  
pl2bin  
pl2doc  
prutil cmt, kcc, prn, cprn, psconv
recjis rjis, rujis, rsjis, dejis
xdvi  
vfjfm  
canman  
canprog  
candoc  
ki2can  
mnews  
mnewsdoc  
skkdoc  
sendmail sendmail 8.6.12
popcli  
cnn  
mhman  
jbibtex  
jbibdoc  
vhokuto  
bptexbin  
dviprt  
dvidoc  
fntuty knjfont, knjtopk, bm2vf,m bdftofx2, fx2robdf
d2psbin dvi2ps 1.9j
d2pssrc  
d2psdoc  
fvwm  
kterm  
oneko  
pxvt  
xfnt16  
xfnt18  
xfnt24  
xfnt26  
xfnt13  
xmarufnt  
tgif  
ki2doc  
xcalend  
xengine  
xklock  
xldimg  
xpbiff  
jgsafnt1  

を選択する事にしました。また、選択したパッケージリストはinstall:1997/09/05とコメントしておきました。

■bashの設定

~/.bash_profileを作成します。とりあえず以下の通り。

#!/bin/bash

# interactive comment mark
set +o interactive-comments

# enable 8bit character
stty cs8 -istrip -parenb
bind 'set convert-meta off'
bind 'set meta-flag on'
bind 'set output-meta on'

# history settings
HISTFILE=~/.bash_history
HISTFILESIZE=500
HISTSIZE=500

# path

# timezone
export TZ=JST-9

# alias
alias cdon='/etc/rc.d/rc.cdrom ; cd /cdrom'
alias cdoff='cd / ; umount /cdrom'

# language setting
export LANG=ja_JP.ujis

ただし、この時点でviで#が入力できないので、########をリダイレクトしてファイルを作成し、それを編集しました。

ここで、ここまでのインストール結果を活かすため、再起動。再びrootでログインし、viで#を入力できるようになっているのを確認します。

■アカウントの作成

adduserでユーザhiro-ebi(普段使用するためのアカウント)を登録します。

■Xの設定

さて、あくまで使用目的はサーバなので、当面使用する予定はないのですが、一応Xも立ち上がるようにだけはしておく事にします。

xf86configでXの設定を行います。終了後、ビデオカードがCirrusチップなので、/usr/X11R6/lib/X11/XF86Configを以下のように微調整します。

Section "Device"に以下を追加します。

#Clockchip "cirrus" #波打ちの原因になるので...
VideoRAM 2048

Section "Screen"のSubsection "Display"にそれぞれ以下を追加します。

Option "linear"

また、Section "Screen"のVirtualをModesの最大値にしておきます。

で、一度、startx -- -bpp 16としてXを起動、xvidtuneで微調整を行い、その結果をSection "Monitor"のModelineに反映させます。

Xはひとまずこんなもんでいい事にしましょう。ひとまずインストールは一段落です。


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