Roads to Linux - 第2シーズン 〜 Linux再インストール

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この正月にマシン環境再整備を行いました。クライアントであるWindows 95が動作しているメインマシンは、より純粋にクライアントに徹し、システムハードウェア構成やOSに直接依存する(行儀が悪いとも言う)アプリケーション(ほとんどのMicrosoft製品)や、速度が要求されるアプリケーション(C++Bulder等のコンパイラや、Personal Oracle等)を除いたほとんどすべてのプログラム/データファイルは、Linux側ハードディスクに置き、Sambaを通して使用する事にしました。今後クライアントマシンを増やした場合や、外部からtelnet接続して資料を漁ったりする事を考えての再構成です。

これにより、うちのメインマシンはLinuxサーバが立ち上がっていないとほとんど何もできないマシンとなり、またそれに伴って、Linuxサーバも連続稼動する事にしました。サーバのハードウェア構成も若干変わっています。

CPU ... Intel 486DX4-100MHz
Mother Board ... Acer AcerPower 486/v
Video Card ... I-O DATA GA-DVL II(Cirrus-GD5434,2MB)
SCSI Card ... Adaptec AHA-2842VL
HDD ... 2445*1(IDE),2014*1(IDE),1035*1(SCSI)
CDD ... TEAC MJ4.8s(SCSI)
Monitor ... 9Inch白黒モニタ(V:50〜90Hz,H:30〜38KHz,Max1024x768)

常時稼動する上で騒音や電波が邪魔なので、押し入れにしまってしまう事にし、そうなるとこれまでメインマシンと切り替えで使っていたモニタが使えないので、安い白黒モニタを買って接続しました。

また、メインマシンで使うにはドライブ切り替えの時間が遅くて悲しかった4連装CDドライブをLinuxサーバに移しました。

しかし、一番の変更は、これまで使っていた500MBのHDDをそっくり入れ替えた事です。これは、容量の増大と、メインマシン側でリムーバブルフレームを使ってWindows NT4.0との切り替え環境を作るのにこの500MB2つがどうしても必要だったのが理由です。

入れ替えは1台ずつ交代させて、フォーマットとコピーを行う手法を取りました。が、このときcpコマンドのオプションを単純に-Rにしてしまったため、シンボリックリンクやら何やらがすべて実体としてコピーされてしまいました。

それでもとりあえず動いたので(Linuxってすごい(笑))そのままこれまで使ってきたのですが、先日カーネルのバージョンアップを行おうとしたところ、ヘッダファイルがうまく見つけられずにパッチが失敗したため(そりゃそうだわな)、思い切って1から再インストールを行いました。

■再インストール

もともとこういった場合のためにこのページを書いていたといっても過言ではありません。ページのバックアップをWindows 95マシン側に置き、これを参照しながら元の状況を復元しました。以下にこれまでと違う点を列挙します。

まず筆頭はディスク構成です。

/dev/hda(2445MB) ... 1:Swap ( 32MB)
  ... 2:/ ( 472MB)
  ... 3:/home( 504MB)
  ... 4:/usr (1437MB)
/dev/hdb(2014MB) ... *:/win
/dev/sda(1035MB) ... *:/data

/winにはWindows用プログラムが、/dataには(主にWindows用の)データファイルが置かれます。再インストール前からこの構成になっていたため、再インストール自体は/winと/dataには何も影響を与えず、Windows側への影響も最小限ですみました。

Slackware/JEともに、入れたパッケージは今までとは若干異なります。基本的に、まるでこれまで使わなかったもので、今後も興味が湧かないだろうと思われるものを省きました(ispellだのzshだのcnnだの)。いずれにせよ、必要になれば入れられるわけですし。また、選択したパッケージリストは今回は書きません(前回書いておいたリストを、今回の作業中、見てみようと思わなかったので)。

また、Slackwareは以前と同じく3.1ですが、JEに関しては、PJE-0.1.1cmを使用しました。

Xはまだ設定を行っていません。

前回は、かんな用のおかしなファイルが/etc/rc.dに作成されていましたが、今回はそんなものはありませんでした。なぜ?

ApatchとCERN httpdは今回はまだ設定をしていません。これは、proxyサーバとしてsquidを試してみようという意図があるためと、どうもCERN httpdが間に入っていると、ただでさえ某べっ甲飴で遅いのにもっと遅くなるため(これはつまり有効にキャッシュが働いていないという事なので設定に問題があると思いますが)です。

カーネルは、2.0.31のフルソースに順番にパッチを当てましたが、今回は無事に2.0.33にできました。configはこれまでと同じです。

■連装CDドライブを使う

4連装ドライブを繋いだものの、/devにはscd0とscd1しかない事に気づきました。JFに含まれるCDROM-HOWTOを参照して、以下のように足りないデバイスファイルを作成しました。

mknod /dev/scd2 b 11 2
mknod /dev/scd3 b 11 3

■PPPのpap認証

しばらく更新しない間にISDN環境になりました(これもすべては某べっ甲飴が余りに遅かったため)。で、これまでのアナログ回線ではログイン認証だったのですが、ISDN回線では某べっ甲飴の場合繋がりません。そのためpap認証を行うようPPP周りを修正しました。

/etc/ppp/pap-secretを以下の内容で作成します。

hiro-ebi bekkoame PA$$WORD

/usr/sbin/ppp-on中のDIALER_SCRIPTをppp-on-dialerからppp-on-dialer-papに修正し、exec行の終端(user $ACCOUNTの後ろ)にremotename bekkoameを付け加えます。これでpap認証に成功するようになりました。

余談ですが、ISDNにすると見違えるほど速くなりました。なにしろ、これまでデータがまるっきり流れてこなかったのに、とりあえず(遅いですが)流れてくるようになったのですから。0にいくつ掛けても0ですが、これが0.1になると、断然違います。すごいぞ某べっ甲飴。ISDNも2400アナログ並みだ!!(注:まっとうなプロバイダでないため、比較基準もまっとうでない事をNTT並びに関係各位におわびいたします(笑))


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