Roads to Linux - インターミッション (2)
■新規クライアントの登録
EPSON PC-486 Note ASというNEC-PC98互換機を持っているのですが、これがノートブック型にも関わらず、電源周りが壊れてしまったようで、今では卓上でしか使えないかわいそうな体になってしまっています。しかもWindows95は動作しません。
とはいえ、LAN接続も出来るようアダプタもつけてありますし、ディスプレイだってTFT液晶でくっきり鮮やかです(ただし640*400*16)。それにNEC-PC98互換の強みで日本語は得意ですし、これを利用しない手はないでしょう。
Linux再インストール前にも似たような事を考えていたのですが、Windows3.1からLAN-MANAGERを通してファイルアクセスする事に主眼を置いていたため、設定の面倒くささやスピードの遅さ等、使い勝手がいまいちで、あまり便利には利用していませんでした。
今回はWindowsは捨て、mskermitを使用して端末としてのみ利用する事にしました。そのためのクライアント登録追加を行います。クライアントのマシン名はririkaとしました。
まず、/etc/named.hostsに以下を追加します。
ririka IN A 192.168.1.3
また、/etc/hostsと/etc/named.hostsは対応しているべきものらしいので(本当か?)、/etc/hostsに以下を追加します。
192.168.1.2 orin.lobster.or.jp orin
192.168.1.3 ririka.lobster.or.jp ririka
named関連ファイルをいじったら、以下を実行して再読み込みさせます(わざわざ再起動しなくてもよかったのね)。
named.reload
■root.cacheの差し替え
DNS設定を行った時に作成したroot.cacheの内容は、FAQか何かを丸写ししただけのものだったのですが、調子に乗って、root.cacheをjpnicの配布しているものと差し替えてしまう事にしました。
現在の/etc/root.cacheを/etc/root.cache.orgとして保存しておき、jpnicの配布しているnamed.rootを入手して/etc/root.cacheとしてみます。その後、named.reloadを実行。とりあえずうまく動いているようです。ISP(某べっ甲飴)が元々重いので効率がよくなったのかどうかもはっきりしませんが。
■かんなを使用する
かんなを使用して日本語入力でもしてみようと思ったのですが、JEによるインストールがおかしいらしく、/etc/rc.dディレクトリには妙なリンクが出来ているだけで、かんなが起動していませんでした。これを修正するため、まず以下のようにして妙なリンクを削除しました。
cd /etc/rc.d
rm K10canna
rm S10canna
次に、/etc/rc.d/rc.localに以下の内容を追加します。
#
# start canna server
#
if [ -f /etc/rc.d/init.d/canna ]; then
/etc/rc.d/init.d/canna start;
fi
これでかんなが起動されるようになりました。vi(jelvis)でもctrl+oでかんなによる日本語入力ができるようになりました。
■モジュール関連の調整
カーネルを2.0.30にしてから、システム起動時にnet-pf-4とかをmodprobeしてエラーが4つ出るようになっていました。エラーが出ている場所は、rc.Mの中のrc.cdromとrc.inet2の間と思われますが、どれが原因かははっきりしませんでした。
しかし「RunRunLinux」を読んでいて、/etc/conf.modulesを作っていないのが遠因だとわかったので、以下のようにして作成しました。
cd /etc
modprobe -c > conf.modules
次に、作成されたconf.modulesファイルの、# Aliases行より前をすべて削除し、以下のように修正を加えます。
alias net-pf-4 off
alias net-pf-5 off
これで、次回再起動時からはエラー表示は出なくなりました。
■Sambaの調整
Windows95からSambaを通して起動後最初にアクセスする時、$IPCうんぬんに対するログインを毎回求められてうざったく感じます。
Sambaのマニュアルによると、IPCというのは何かプリンタ関連のものらしく、幸い現在はプリンタを使用していないので、smb.confからプリンタ定義をコメントアウトし、SambaとWindows95を再起動してみましたが、変化はありませんでした。がっくり。
■ppp-on-1の作成
ISPの札幌第2回線がいつも使用中でうざったいので、/usr/sbin/ppp-onをppp-on-1としてコピーして、電話番号を札幌第1回線のものに変更します。ppp-onはReadOnlyですが、Samba経由だと何故か書き込みもできるので、便利やら危ないやら。