Gmailエイリアスについての誤解

インターネット

朝起きて、ベッドでさっとニュースを確認していたら仰天のニュースが目に飛び込んできました。

Gmailエイリアスが30個までに制限された!?

衝撃的です。…が、寝ぼけていた頭がはっきりしてくると、勘違い記事だとわかりホッとしました。(そして始業に遅刻しそうなのに気づき慌てて身支度を開始)

(今見てみたんですが訂正されてましたね、下の方に書いてありました。そりゃ指摘殺到しますわな)

調べてみると似たような勘違いは巷にあふれているようです。

上記記事の場合は更に、事前登録しないとエイリアスが使えないことになっています。(紹介されているエイリアス登録操作はSenderの追加手順だったりします)

まあ、何でもかんでも「エイリアス」とだけ呼んでしまっているGoogleにも問題があると思いますが。

誤解の大本、「予備のメールアドレス」

30個までに制限されているというエイリアスがこれ、Google Workspaceの「予備のメールアドレス」です。

個人で普通にGmailを使っている場合、この機能は使えません。組織などでGoogle Workspaceを利用している場合に使える機能です。例に出てくるメールアドレスのドメインが「@gmail.com」ではないのがポイント。Googleのドキュメントで「仕事用や学校用のアカウント」といった表現になっている場合、Google Workspaceのアカウントを指しているようです。

公式が「(メールエイリアス)」と書いてしまっているのが誤解の元。「別名」の意味でしかないので仕方ないんですが。

後述のいわゆる「エイリアス」は私たち個人ユーザがいろんなアドレスを使い分け(て振り分けに利用す)るためのものですが、Google Workspaceの「予備のメールアドレス」は(説明にもある通り)「sales@~」「info@~」といった業務上の受付アドレスを増やして既存アドレスに結びつけるためのもので、目的や性格が異なる気がします。

よく言う+つきの「エイリアス」

Gmailアドレスを「~[email protected]」の形にして利用する、いわゆるエイリアスがこれ。

30個制限についての記載はありません。というか、登録もせず任意にメールアドレスに追加して使えるのに、どうやって30個制限するのって話になってしまいます。届いたエイリアスをGmailがアカウントごとに覚えておいて、すでに30個に達していたらエラーで弾く? なんのために? Gmailにとって百害あって一利なしですよね。

Gmailアドレスの特性、「ピリオド」

Gmailはそう呼んでいないようですが、これも利用者感覚的にはエイリアスでしょう。メールアドレスのアカウント部に、勝手に好きなだけ「.」を混ぜて構わないというものです。

「+」のエイリアスと混ぜて使うこともできます。また「+」と同じくGmailにはそのまま(ピリオドを混ぜたまま)届くので、振り分けの材料に使えます。

各種サービスにメールアドレスを登録する際、「RFC? うん美味しいよね、去年のクリスマスもチキンだったYO!」みたいなろくでもないサービスだと「+」入りメールアドレスを弾かれることがあるのですが、「.」だと弾かれることがやや少ない印象です。(「..」のように連続させると駄目なことが多いです)

まとめ

Gmailエイリアスが30個に制限されるなんてことはありません。

これからも「+」や「.」で便利に使っていきましょう。

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