GMKtec NucBox G3を購入してささっと初期設定を済ませてからWindows 11のバージョンを確認すると23H2ではありませんでした。Windows Updateで落ちてくる気配がなかったのでISOファイルをダウンロードしてきてアップデートしようとすると、
「現在使用している言語と異なる言語を使用してWindows11をインストールすることを選択したため、 ファイル、アプリ、設定を引き継ぐことはできません」
と警告が出て、「個人用ファイルとアプリを引き継ぐ」を選択できませんでした。
試したISOはもちろんJP版だったので、試しにUS版をダウンロードしてきて試してみると警告は出ませんでした。出なかったような気がします。つまりGMKtecでは製品全てにUS版を入れているということなのでしょう。まあそういうやり方もありですよね。
ここでいくつかの選択肢があるでしょう:
- おとなしくWindows Updateで23H2が来るのを待つ。
→待てど暮らせど来ないことがあるしなあ…。 - JP版で「何もしない」を選択して、きれいサッパリ23H2をインストールする。
→ある意味自作派好みの選択肢。
→何も引き継がないということはセットアップ済みのMicrosoftアカウント設定も消える。今のWindowsライセンス認証はMicrosoftアカウントへの依存度が高く、面倒なことになりそうな気がする。
→あとドライバ関連。全部消えるのは面倒。 - US版で「個人用ファイルとアプリを引き継ぐ(に相当する英語)」を選択する。
→インストールが終わってから日本語に設定するまでの間、ちょっと不安がありすぎる。マイクロソフトの方々、翻訳がイケてないとか言っててすみませんでした。イケてます十分。
→わざわざ引き継いだアプリが日本語設定にしてからうまく動く保証がそもそもない。US版Windowsを使ったことがないから。(厳密にはWindows 95のベータ版を試したときとか、あれ英語版だった気がするけど、触ってみただけだったし) - JP版で「個人用ファイルのみを引き継ぐ」を選択して、アプリとかは後から入れ直す。
→インストールしたアプリは数本だし。ファイルが引き継がれるのならセットアップファイルとかは残るわけで、落としなおす手間もないし。
→個人用ファイルが残るということはMicrosoftアカウント認証に切り替え済みのユーザも残るということで、ライセンス認証が面倒なことになる心配もなさそう。
→よしこれでいこう!
JP版で「個人用ファイルのみを引き継ぐ」
結果的に悪くない選択肢だと思うのですがいくつか問題がありました。
ドライバは個人用ファイルではないため消える
そりゃそうだ。
とはいえ操作不能になったなんてことはなく、気がついた限りではWiFiの5G帯が見えなかったりBluetoothでデバイスを接続できないぐらいが大きな問題。
GMKtecのページでドライバ一式をダウンロードできるのでこれをインストールして解消しました。
ファームウェアと書いてあるけど、ふたつめぐらいがドライバのリンク。その中のG3のとこから。
管理者で実行するのを忘れずに。
途中で一箇所ぐらいなんかエラーになったけど気にしない。
残ったユーザの様子が微妙におかしい
当初想定通りユーザも残っていてライセンスもアクティブのままだったのですが、どうもなんだか何かが変。アカウントの名前や画像が残っておらず、同期しても元に戻りません。手動で設定し直しましたがどうにも気持ち悪い。
それ以外は特に問題ないようなので、別にいいっちゃいいんですが…。
終わり
その後はダウンロードディレクトリに残っていたセットアップファイルでアプリをインストールし直して作業終了。
面倒でしたが、これでWindowsがJP版になったわけなので、逆に今後はこういう問題は起こらなそうといえます。(23H2の後は直接12だったりするとあまり意味ないですが)
今後Windowsインストール済みの製品を買ったときは、日本製でないならこういう事態を想定すべきとわかりました。PCはもっぱら自作だし、ノートPCでもこういう経験はなかったので面白かったです。
今後は余計な設定を済ませる前にまずアップデートするのがいいですね。
あと、Microsoftアカウントを連携する前にアップデートしてしまう方がいいのかも。
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