このページでできること
- さくらのレンタルサーバ ライトプランでWordPressサイトを立ち上げる
- Cloudflareで独自ドメインを取得してWordPressサイトに適用する
これまでのあらすじ
私が使っていたプロバイダのSpinNetが2023年度末でWebページサービスを終了することになりました。
20年ちょっと前か? 「アドレスにAT&Tが入ってるのカッコイイ」とか思って選んだプロバイダです。もしかしてこのページをご覧のあなたもそうでしょうか。でしたらSpinNetに対する愛憎、わかります。でもそろそろ別れのときが来ました。
Webページサービス終了といってはいますが事実上、近いうちにプロバイダサービス自体が終了することの事前通知と考えるべきでしょう。IPv6対応も10年待ったわけですし、まともなプロバイダに切り替えを行うことにしました。
私の場合、SpinNetで利用していたサービスは基本的なものだけだったので、以下のような作業となりました。
- インターネット接続:
フレッツ光から別の光回線事業者に乗り換え。
(実はフレッツも料金の高さだけでなく、契約内容にアクセスしようとする際にインターネット接続を切り替えさせるあのアホさ加減にうんざりしていたので良い機会でした)
今どきはプロバイダサービスもセットになっているのでそれを使用。 - メール:
実際のところ全部Gmailに転送しての運用だったので、そのGmailアドレスにすべて集約。
手元のKeepassデータベースを見ながら各種サービスに登録してあるSpinNetのメールアドレスをGmailに変更していく。(面倒ではあるものの、思ったほど大変ではありませんでした)
あとは取引先によく言い含めるだけ…。
人によってはスマホのキャリアメールに集約したり、プロバイダのメールに移行したり、(このページのように)新たに立ち上げたサイトのメールを使ったりもするかもしれませんが、私はGmailのスパムフィルタなしではもう生きられそうもないです。 - Webサイト:
このページの本題。 - SpinNet解約:
すべてが落ち着いたら。2月中を目処に。
ネットで解約できず、書類をやり取りする必要があるとか。…がまんしろ俺、これでおさらばなんだから。
SpinNetに置いていたWebサイトのメインコンテンツ(笑)は自作のWindows用ツールとLinuxサーバ備忘録でした。15年以上放置していたため、ツールはカビが生えているし備忘録は時代遅れ。レンタルサーバを借りてまるごとそのまま移行するのは簡単でしょうが、そんなことしても当事者の私が楽しくもなんともないし、再度HTMLを手書きしてサイトメンテナンスしようとも思えません。
おとなしくサイト終了してしまっても良かったのですが、SpinNetから来た「さくらのレンタルサーバ乗り換えキャンペーン」ハガキを見て興味が湧き、試しに乗り換えてみることにしました。WordPress化したり、独自ドメイン取ってみたりもしたくなってきたので。
少し悩んだ末、以下のような理由からスタンダードプランでなくライトプランを選択。
- 圧倒的に安い。
ライトプランなら年額128×12=1,536円相当、スタンダードプランはその3倍。 - 容量はそんなにいらない。
どうせほぼ放置するに決まっているのでライトプランの100GBでも持て余しそう。 - SSHが使えないのはさして問題にならなさそう。
いじって遊んでみるのがこのサイト移行の主目的なところがあるので本当はSSHが使えるほうが嬉しいが、スタンダードプランにしたところでさくらのレンタルサーバではデーモンを動かしたりすることができないらしい。ならSSHできても大していじって遊べない気がする。 - WordPressが使えないわけでもないらしい。
ライトプランだと「WordPressをワンクリックでインストールできる機能が使えない」「MySQLが使えなくなっているためWordPressを手動インストールしても動かない」ということらしく、どうやら回避策はあるらしい。
もしどうしてもWordPressが動かなかったとしても他の選択肢がないわけでもないし、そもそもワンクリックでインストールしてもつまらなそう。
さくらのレンタルサーバ契約
特に難しいことはないので詳細は省略、注意点だけを。
- 乗り換えキャンペーンを適用する。
SpinNetのお知らせページや通知ハガキから申し込むことで、お試し期間(=無料期間)が通常の二週間より伸びます。
ライトプランだと半年(180日)無料になります。大騒ぎするほどでもないがちょっとうれしい。 - できれば三年一括払いにする。
ライトプランは年単位での支払いしかできず、最長の三年一括にして初めて月額128円相当になります。
三年なんてあっという間なので。 - できればクレジットカード払いにする。
契約後に知ったのですが、お試し期間中はできることに縛りがあったりします。例えば「他社で取得したドメインを移管せずに使う」ことができないとか。「え!? じゃあ乗り換えキャンペーンで伸びた半年の間ドメイン設定できないじゃん!」と思ったのですが、これは「でもクレカ払いなら問題なし」だったりしました。 - FTPツールを押し入れから出してきてホコリを払う。
ライトプランはSSHが使えないので当然FTPでファイルアップロードなどを行います。21世紀なのに…。
うちの場合、Linuxマシンにlftpをインストールし直しました。まあセキュリティ的にあれなのは諦めて、せいぜい.netrcとかで使いやすくしましょう。
サイトの管理ページから使えるファイルマネージャ機能もあるので、それでも構わない場合はFTPの考慮は不要です。
また手書きHTMLも辞めてブログ化。それこそ15年ぐらい前に試してみたときはいまいちな印象だったはずのWordPressも今や世界を制覇しているようですし、使ってみることにします。
Cloudflareで独自ドメインも取ってみます。これまでSpinNetなどに毎月払ってきた料金を考えれば、年に10ドル程度で遊べるなんて安すぎる。
WordPressのセットアップ
以下の参考ページにも書かれていますが、まずはWordPressをダウンロードしてきて展開、いくつか設定を行いFTPでアップロードすることになります。
まず参考にしたのがこのページ。
さくらのレンタルサーバ ライトプランではMySQLがサービス提供されていないのでWordPressが使えないが、外部DBサービスPlanetScaleを使うように設定してWordPressを動かそう、というものですが、うちではこの方法はうまくいきませんでした。(「データベース接続確立エラー」となる)
次に試したのはこのページの方法。
プラグインを入れて、MySQLでなくSQLiteで代用する方法で、うちでは上記ページの「wp-sqlite-db-master:刷新版(推奨)」の方法でうまくいきました。(というか今のところうまくいっているように見えます)
テーマはCocoonが良さそうかなと思い使ってみています。GPLなので安心です。
Cloudflareでの独自ドメイン取得とさくらのレンタルサーバへの設定
うちで取得したドメインは年9.77ドル。月額じゃなく年額でこれは安いです。
お名前.comなどは初年度無料だったりしていますがそれ以外が色々イロイロと面倒そうだったのでやめておきました。
さくらのレンタルサーバでも独自ドメイン登録ができるので、価格に納得できればそれが一番手軽です。うちではちょっと高いなと思ったのと、設定をやってみたかったのと、今後もさくらのレンタルサーバを必ずしも使い続けるわけでもないよなと思ったため、Cloudflareにしました。
設定などは以下ページを参考にしました。
設定が終わってから独自ドメイン(このページ)にアクセスするとERR_TOO_MANY_REDIRECTSが出て焦りましたが、うちでは上記ページの手順のうち「エッジ証明書」の「常にHTTPSを使用」をオンにしないことで回避できています。
このサイトがその結果です
で、こうなりました。作業自体も(日中仕事しつつ夜に作業して)数日で終わりましたし、かかった(今後毎年かかる)金額もわずかです。
むしろこのページをまとめるのに一ヶ月以上かかっています。もうSpinNet難民は残ってないんじゃないか。残り一ヶ月じゃん…。
うちではプロバイダの変更も終わっており、残るイベントはSpinNetの解約です。書面請求からしないといけないのに、まだ進んでいない…。
みなさんも急いで!
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